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ピカデリー Picadilly
1901年に作曲。
2拍子の軽快なリズムからなる黒人の間で発祥した“ケークウォーク” をいち早く取り入れた作品。作品のタイトルはロンドンのエンターティメント施設がならぶピカデリー・サーカスから取られたと言われています。もとはシャンソンと伝えられていますが、ピアノ用楽譜が出版されて広く知られるようになりました。
3つの小品
Trois Petites Pieces Montées
16世紀ラブレーの書いた荒唐無稽な大衆文学にインスピレーションを得て書かれたとされています。
1曲目は巨人パンタグリュエルの幼児期の夢。
続いて2曲目は神話の土地コカニュ。そこでは労働は禁じられ、空からタルトが降り、バターとチーズの山のそばをワインの流れる川がある。そんな桃源郷の食事の合図はトランペットのファンファーレで告げられます。ちなみにサティの時代 Cocagneはパリやロンドンなどの歓楽的な都会のニックネームになっていたそうです。
3曲目は生まれてすぐにミルクよりもワインを飲んだパンタグリュエルの父ガルガンチュアの子供時代の遊び。「もういいかい!」「まあだだよ」のような、無邪気でおかしな掛け合いを繰り広げます。
尚、pièces montéesは小さなシュークリームなどを円錐状に積み上げたデコレーションケーキの意味があるそうです。
1919年に作曲。
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